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「私には怒る権利がある」などと言いきかせて自分の怒りを正当化する。
いったん怒りに注意が向けられると、ほかにも腹がたったときのことを考えたりして火に油を注ぐ結果となり、連鎖反応が始まるのだ。 このような暗い感情をふくらませていくかわりに自分への警告として受けとめることができれば、手におえなくなる前に連鎖反応を終わらせられる。
私は先日、とても大切な電話を待っていた。 ずっと待ちながらたしかに相手がこの時間にこの番号にかけると約束したはずだと考えていた。
その電話を受けるために、他の予定もキャンセルした。 しかし、彼女は私のほうから電話をするものと思い込んでいた。

待っているあいだ他の電話回線で話をしていたものだから、私も彼女にはかけなかった。 結局、彼女からかけてきたが、かんかんだった。
とたんに私も身構えた。 「よくもそんなことが言えるな」と怒りがこみあげた。
唯一の救いの神は、私に自分の感情を「警告音」として使う能力があることだった。 それは点滅する警告信号のように「落ち着け」と私に呼びかけてくれ、おかげでおたがい無実だとわかった。
どちらかがミスしたわけだが、だからどうだというのだろう。 怒りがこみあげてきたとたん、私の心のかすかな声が「リラックスしよう。
何も大ごとにしなくていい」と言うのが聞こえた。 すぐに自分の立場を見直すことができて、私はただ謝った。
正直いって本当はどちらのミスかわからなかったし、それがわかったからといってどうなるものでもない。 重要なのは、もし衝動的な連鎖反応を続けていたら、明らかに彼女との大切なビジネス関係を危機にさらしていたという点だ。
結局は、おたがいのちょっとした思いちがいにすぎなかったのだ。 私たちはすぐに水に流すことができた。
エネルギーを浪費せず、口論にもならず、身構えたり、いやみな態度もとらずにすんだ。 大ごとになりそうな問題も、この簡単な戦略で回避できる。
否定的な反応は何の得にもならない。 豊かさへの道のりは楽しいものだが、つい衝動に負けてしまうこともある。
すでに否定的な状況に、大切なエネルギーを浪費しないようにしよう。 衝動的な連鎖反応を回避すると、いかに人生がスムーズになり、いかに本筋にもどるのが簡単になるか。


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